タロくんとハナちゃん
最寄り駅に着き、大学に向かう。
大学では、理一郎と俊彦が待っていた。
「やっと来た!」
「タロさん、ハナちゃん!こっち!」
「ん」
「おはようございます!」
「早く行こうぜ!」
太朗、華子、俊彦は、ほとんど同じ講義をとっているので、三人で行動する。
理一郎は学年が一つ上なので、途中で別れた。
講義室に着いて、太朗と俊彦に挟まれるように座る華子。
三人は、注目を浴びていた。
「やっぱ、カッコいいよねー」
「さすが!タロマルの総長と幹部!」
「あの子、いいなぁー」
「だよね!二人に囲まれてさ!」
華子は恥ずかしさと恐れ多さで、俯いていた。
「「ハナちゃん?」」
「え?はい。なんでしょう?
………//////」
両側から覗き込まれる。
イケメン二人に見られ、やっぱり顔を赤くする。
「どうしたの?体調悪い?」
太朗が頬に触れてくる。
「あ、いえ////」
「ほんとに?無理しないでね?」
「━━━━自信持たなきゃ!」
講義後、トイレに行き洗面台の鏡に向かって気合いを入れている華子。
トイレを出ると、太朗がタタタッと駆け寄って抱き締められた。
「ハナちゃん!大丈夫!?」
「え?」
「なんか、遅かったから。
やっぱ、体調悪いんじゃない?」
「そんなことないですよ!」
(どうしよう…私が自信がないせいで、逆に心配かけちゃった…)
まさか、自信がなくて気合いを入れていたなんて言えない。
「そう?とりあえず、次の講義まで時間があるから、ゆっくりしよう!」
「はい」
華子の手を取り、指を絡めて握った太朗。
優しく微笑み、手を引いた。
大学内にあるカフェに向かった、二人。
窓際にあるカウンターの席に並んで座った。
「あの、タロくん。
俊彦くんは?」
「ん?俊彦は、学食だよ。
俊彦もいた方がいい?」
「え?いや、そうゆうわけじゃ…」
「ハナちゃんには、僕だけがいればいいでしょ?」
太朗の大きな手が、頭の上に置かれ顔を覗き込まれた。
「はい/////」
目の前で、微笑んでいる太朗を見て華子は思う。
どうしてタロくんは、こんなに私を思ってくれるんだろう。
こんな……何の取り柄もない私のことを。
もっと、自信が持てるようになるにはどうすればいいのだろう。と━━━━
大学では、理一郎と俊彦が待っていた。
「やっと来た!」
「タロさん、ハナちゃん!こっち!」
「ん」
「おはようございます!」
「早く行こうぜ!」
太朗、華子、俊彦は、ほとんど同じ講義をとっているので、三人で行動する。
理一郎は学年が一つ上なので、途中で別れた。
講義室に着いて、太朗と俊彦に挟まれるように座る華子。
三人は、注目を浴びていた。
「やっぱ、カッコいいよねー」
「さすが!タロマルの総長と幹部!」
「あの子、いいなぁー」
「だよね!二人に囲まれてさ!」
華子は恥ずかしさと恐れ多さで、俯いていた。
「「ハナちゃん?」」
「え?はい。なんでしょう?
………//////」
両側から覗き込まれる。
イケメン二人に見られ、やっぱり顔を赤くする。
「どうしたの?体調悪い?」
太朗が頬に触れてくる。
「あ、いえ////」
「ほんとに?無理しないでね?」
「━━━━自信持たなきゃ!」
講義後、トイレに行き洗面台の鏡に向かって気合いを入れている華子。
トイレを出ると、太朗がタタタッと駆け寄って抱き締められた。
「ハナちゃん!大丈夫!?」
「え?」
「なんか、遅かったから。
やっぱ、体調悪いんじゃない?」
「そんなことないですよ!」
(どうしよう…私が自信がないせいで、逆に心配かけちゃった…)
まさか、自信がなくて気合いを入れていたなんて言えない。
「そう?とりあえず、次の講義まで時間があるから、ゆっくりしよう!」
「はい」
華子の手を取り、指を絡めて握った太朗。
優しく微笑み、手を引いた。
大学内にあるカフェに向かった、二人。
窓際にあるカウンターの席に並んで座った。
「あの、タロくん。
俊彦くんは?」
「ん?俊彦は、学食だよ。
俊彦もいた方がいい?」
「え?いや、そうゆうわけじゃ…」
「ハナちゃんには、僕だけがいればいいでしょ?」
太朗の大きな手が、頭の上に置かれ顔を覗き込まれた。
「はい/////」
目の前で、微笑んでいる太朗を見て華子は思う。
どうしてタロくんは、こんなに私を思ってくれるんだろう。
こんな……何の取り柄もない私のことを。
もっと、自信が持てるようになるにはどうすればいいのだろう。と━━━━