タロくんとハナちゃん
「はっ…!!?」

俺は、今…何を━━━!!!?

間髪入れず呼び鈴が鳴り響き、今度はドアがドンドンと叩かれる。

「………まさか!?」

タロ?

「まさかな……」

いや…でも……


理一郎は、ドアに向かい鍵を開けた。

すると、ガン!!と開いて━━━━━


「はぁはぁ……ハナちゃんは!!?」

息を切らした、太朗がいた。


「タロ、なんで?
つか、どうやって……?」

「は?
土砂崩れってったって、歩いてなら渡れる。
まぁ……作業員には、危ないってかなり止められたんだけど」

確かに、太朗の靴やスボンの裾にはべったり泥がついていた。
更に、雨にかなりうたれたのだろう。
全身びっしょりだ。

「なんで、この部屋だってわかったんだ?」

「は?
ここの従業員に、ハナちゃんと理一郎の写真見せて聞いた」

「あ、そう」

「プライバシーがどうのとか言ってたから、脅したけど」

「あ、そう」

「つか!中、入れて!」

「あ、あぁ」


中に入った太朗。

ベットに横になっている華子を見つける。
すると急にふらつき、壁に身体を打ち付けた。

「タロ!?」
「あ…ごめん。
ハナちゃん、良かった……」

「タロ…お前……
…………とりあえず、シャワー浴びてこいよ!」
「あぁ…そうだね」
シャワーを浴び、出てきた太朗。

「タロ、ガウン。
二つしかなかったから、持ってくるように言っといた」
「ん。ありがと」

「大丈夫か?」
「うん」

「タロもハナと、寝たら?」

「うん。
でも、確認してから」

「確認?」

「理一郎、10分位でいいから外出ててよ」

「は?」

太朗は、華子にかけられていた掛け布団をバッと剥いだ。
「全身、確認する。
本当に、理一郎がハナちゃんに“何もしない”かどうか」

太朗は、理一郎を真っ直ぐ見て言ったのだった。

理一郎が一度出ていき、部屋の電気をつけた。
「んん…!?」
と、華子が眩しそうに眉間にシワを寄せた。

「ハナちゃん、ごめんね。
寝ててね……」
ゆっくりトントンとすると、また寝息をたてた。

そして太朗は華子を組み敷き、優しくガウンを脱がせた。
下着も取り、裸にする。

「綺麗…/////」

ゆっくり、手を滑らせた。

「んん…!」
「あ…起きそう…ごめんね」

そう言って、下着とガウンを着せた。
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