タロくんとハナちゃん
タロくんとハナちゃん
土砂崩れの復旧が済み、華子は太朗と共に自宅マンションに帰りついた。

帰りつくなり、太朗が華子を抱き上げた。

「ひゃっ!!?た、タロくん!?」

「ハナちゃん。
今日一日、僕の言うこと聞いてもらうからね!」
微笑み言う、太朗。
その瞳は、有無を言わさない鋭さを放っていた。


優しくベットに華子を下ろした太朗。
組み敷いて、華子を裸にして身体中に舌を這わせた。

「んんっ…や…ぁ…タロく…やぁ…」
「ハナちゃん……もう二度と、僕以外と二人っきりでホテルなんか行かないで?」

「ん…タロく…」

「あの時……理一郎と二人っきりでラブホにいるってわかった時、嫉妬以上の何かに襲われた感覚だったんだから。
部屋の中でハナちゃんが寝てるの見て、眩暈がした。
安心感と、嫌悪感と怒り…色んな感情が混じってた」

「んぁ……タロく…ごめんなさ…」

「もうあんなの、二度とごめんだから!」
「タロ…く…ごめんな、さい……」

「ハナちゃんは僕だけのモノ……誰にも渡さない……
誰にも、触れさせない……
ほんとは誰の目にだって……触れさせたくないんだからね…!」

「━━━━━━!!
んぁぁ……タロく…好き……」
二人が繋がり、ベットのスプリングが響く。

「…っ……ヤバ…もう…イキそ……」
「んぁぁ……だめぇ…」

太朗は、何度も、何度も、何度も……華子を抱いた。
お互い、壊れてしまうのではないかと思うくらいに……



漸く落ち着いた頃には、もう…日も落ちかけていた。
「ハーナちゃん、好き好き~!」

ベッドに寝転んだまま、イチャイチャしている二人。
太朗は、華子にキスを繰り返していた。

「フフ…タロくん、くすぐった…い…ですよ…/////
フフ…フフフ…」

「フフ…ほんと、可愛いなぁー
それはそうと、お腹すいたね」

「ですね(笑)
何か作りましょうか?」

「んー、そうだなぁー
あ!デートしようか?」

「フフ…はい!」



二人は、街にくり出した。

デパートで、お互いの服を選び合う。

「可愛いなぁ~!
なんでそんな、可愛いの~?
日に日に惚れるんだけどー?
また他の男の視線、拐うじゃんかぁー!」

「それは、タロくんだって…」

「ん?」

「気づいてないんですか!?
さっきから店員さんに“カッコいい”って噂されてますよ!見惚れられてますよ!?」

「…………興味ないよ!ハナちゃん以外」

「私だって!タロくんだけですもん!」

「ほんとに?」

「はい!」


「じゃあ……
…………監禁…していい?」

太朗が、真剣な眼差しで華子を見つめていた。

< 58 / 59 >

この作品をシェア

pagetop