仕事サイボーグな私の恋愛事情~人生は物語のようには上手くいかない。それでも…また恋を始めても良いですか?
更咲は仕事を終え、同僚と共に外に出た。
「それで更咲どうする?」
「んー……?それなら久しぶりに、あそこに行かない?」
「ああ、あそこ?そうだね。給料も入ったしね」
「「「いっえーい!!」
更咲は同僚二人とハイタッチを交わし、ネオンの輝く町の方へと歩き出した。
「ねえ、更咲どうする?どのお店にする?」
「いつものお店でも良いけど……今日は冒険したいな。あっ、あのお店はどう?初めてだから初回は安くしてくれるでしょう」
「そうだね。入ってみよう」
三人はレッドキスと書かれた、ネオンで眩しいビルの中に入った。
「うわー。良いお店じゃん」
「うん。いいね」
店に入ってすぐに、ホストらしき男性から声を掛けられる。
「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」
三人はホストの男性に促されて、革張りのソファーに腰を下ろした。座り心地の良いソファーと、きらびやかな雰囲気でテンションが上がっていく。