仕事サイボーグな私の恋愛事情~人生は物語のようには上手くいかない。それでも…また恋を始めても良いですか?
充と話をしていると、後ろから更咲が話しかけてきた。
「意外ー。岡本さんこういう所に来るんですか?店員さんとも仲良しなんですね」
更咲の口角がニヤリと上がった。
これは……。
この顔は何かを企んでいるような顔だ。
「岡本さん真面目だから、こう言うお店には来ないと思いましたよー。やっぱり近くにいる人の影響ですか?」
何だろう?
見えない何かに誘導されているように、話が進んでいく。
怖い……。
この感じは知っている
まるで台本でもあるかのように話しが進んでいく。
このまま更咲のペースに乗るとまずいと警笛が鳴る。
私の物語はいつも上手くいかないのだから……。
そう思っていても美月の物語は勝手に進み、ページがめくられるように話が進んでいく。
「岡本さん、こんな所で立ってないで早く楽しみましょう」