XYZ
2人で朝まで電話をして全然寝ていなかったせいか、今になって少し眠い。
太陽がジリジリと照りつける。
暑すぎてどこかに日陰がないか、辺りを見渡してみた。
すると、少し離れたところに見覚えのある人が歩いている。
(ナナミの、お母さん…)
この前ナナミの家に行った時もたしかにオシャレな方だなとは思ったが、まるで、
(まるで、ドラマに出てくる、…)
しっかりめの巻き髪、華やかな装飾のワンピース、ブランド物のバッグ、歩くのが大変そうなピンヒール。
ドラマに出てくるキャバ嬢みたいな感じだった。
付き合っている人(私たち以外誰も知らないけど)のお母さんの格好が、…
私は驚いてしまった。
と同時に何となく既視感を感じた。
「っ……」
頭が痛い
少し気持ち悪い…
『早く出ていきなさいよ!』
あれ…
なんで…
酷く起こったお母様の顔を、思い出す。
あんな顔、したこと…
「ニカー!」
「…ナナミ」
「…?」
ナナミが私をみつけ、走って駆け寄ってくる。
不思議そうな顔をして私を見ている。
「ニカ、体調悪い?」
私は首を横に振る。
気のせい、だよね…
太陽がジリジリと照りつける。
暑すぎてどこかに日陰がないか、辺りを見渡してみた。
すると、少し離れたところに見覚えのある人が歩いている。
(ナナミの、お母さん…)
この前ナナミの家に行った時もたしかにオシャレな方だなとは思ったが、まるで、
(まるで、ドラマに出てくる、…)
しっかりめの巻き髪、華やかな装飾のワンピース、ブランド物のバッグ、歩くのが大変そうなピンヒール。
ドラマに出てくるキャバ嬢みたいな感じだった。
付き合っている人(私たち以外誰も知らないけど)のお母さんの格好が、…
私は驚いてしまった。
と同時に何となく既視感を感じた。
「っ……」
頭が痛い
少し気持ち悪い…
『早く出ていきなさいよ!』
あれ…
なんで…
酷く起こったお母様の顔を、思い出す。
あんな顔、したこと…
「ニカー!」
「…ナナミ」
「…?」
ナナミが私をみつけ、走って駆け寄ってくる。
不思議そうな顔をして私を見ている。
「ニカ、体調悪い?」
私は首を横に振る。
気のせい、だよね…