彼のお気に入りになりました





「おはよう、みんな起きてたのか」

と洗面所から出てきたお父さんが、スマホを片手に椅子に座る。


「お父さん、おはよう
今日バナナだよ、食べる?」

と私が聞くとお父さんは頷いて、近くにあるバナナに手を伸ばした。



キッチンから、マグカップを持ったお母さんが歩きながらテレビに視線を向ける。



「あ、ねえ今日の占いなにかしら
私昨日は最下位だったの…」


「え〜占いって意味あるの?」


「羽奈は信じないんだなあ、」


お母さんは占いなどが大好きでよく信用するが私は特に信じたりしていない。

でも家では占いを見てから、仕事や学校に行くのが日課になっている。




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