涼子×キズナ×春子
一ノ宮涼子



それが彼女のフルネームだった。



「涼子って呼んで」

「あ、うん」

「わたし春子って呼んでいい?」

「あ、う、うん」




そして、春子と涼子は一瞬にして距離を縮めた。


涼子…び、美人さーん!



近くで見るとその美しい目と、しゅっと通った高い鼻筋、綺麗な歯並びに同じ女といえど、うっとりしてしまった。


ボブカットの金髪も、その顔の造作の美しさを強調していた。


はぁー、やっぱ人間て平等じゃないな。


涼子の隣にいると、春子は自分の地味顔と日本人体型にちょっとがっかりきてしまう。



しかし、そんな事より…






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