ピアニストは御曹司の盲愛から逃れられない

 「そうだね。こういう関係だよ」
 
 顎を引き寄せキスを落とす。

 「食事はしたの?」
 
 唇を離してすぐ、目の前で黎が百合に聞いた。
 
 「まだよ」
 
 「じゃあ、一緒に食べよう。俺もまだだよ。何にしようか?」
 
 「たまには作りましょうか?」
 
 「え、君が?」
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