ピアニストは御曹司の盲愛から逃れられない
再接触
翌週。彼女にメールしてみた。
すると、割とすぐにその日のうちに返信が来た。
日本にいるのは神楽から聞いているので、お茶でもどうかと誘ってみた。
するといいですよと言う。
返事がすぐに来たので、勇気を出して電話してみた。
「もしもし、堂本です」
「ええ、お久しぶりです。コンサートの時はプレゼントありがとうございました」
彼女の声だ。黎はドキドキした。
「さっきの話ですけど、いつならいいですか?」
「お茶ですか?それって、三時頃ってこと?」
「ふっ、あはは……」