記憶喪失幼馴染は私への執着を隠さない
まず私たちが向かったのは大型ショッピングモール。ここに行けば大体の物は手に入る。
その中でもまずは雑貨屋に向かう。

「じゃあ僕はここで待ってるから」
「わかった」

拓人を待たせるし少し急ぎ目で見て回る。色々見て回り1つの商品が目に入る。

「あっ、これ可愛い」

見つけたのはクマの番のキーホルダー。キリっした目の青いクマと、まつ毛が生えたピンクのクマ。恐らくカップル用の物だろう。

「渡せば喜ぶかな…」

拓斗はきっと喜ぶだろう。しかしカップル用。私達はまだ損関係ではない。

「取り合えず買うだけ買っておこう」

そのキーホルダーを手に取りレジへ向かう。

「何かいいのあった?」
「うん」

次に向かったのは拓斗用の洋服の店。実は拓斗はあまり服を持っていない用でそれを買いたいとの事。

「風香さんが俺をコーディネートしてよ」
「人並みのファッションセンスしか持ってないよ?」

しかし無難なファッションでも着こなしてしまうのがイケメンと言う物。何を着させても様になっている。

「顔がいいってほんと特だね~」
「そうか?俺なんてむしろ地味な方だったよ?」
「そうなの?向こうの学校って楽しそうだね」

結局結構な量の服を買い。いったんロッカーにしまう。

「ごめんね、風香さんの買い物に付き合う気だったのに…」
「大丈夫だよ、楽しかったし」
「ありがとう。あっ、ごめん。トイレ行っていい?」
「大丈夫だよ、ここに居るね」
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