Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
⎯⎯⎯昨日のこともあって
急に声をかけられたことに過剰反応してしまい
しどろもどろになりながら足を確認する。
「ッ!あえっ、本当だ靴擦れしてるの気づかなかった… 」
ポーチから出した絆創膏を貼ろうとすると、それをぱっと奪われ
「ここ座って足だして、 貼ってあげるから」
そう言って皆から少し離れた所にある切り株に座らされ、
慣れた手つきで絆創膏を貼ってくれた。
……まるで、シンデレラのあのワンシーンみたい。
しかも理斗がやるとそれが様になっていて。
こんなの見惚れちゃうよ……
「はい、できた」
と彼が綺麗な笑顔で言うので思わずキュンとしてしまったのは内緒だ。
「あ、ありがとう…わざわざ手当てまでしてくれて」
「いいえー、 僕がただやりたかっただけ。 これからも瑠花が怪我したら僕がお世話してあげるね」
ニヤっとして言うもんだから、一瞬本気にしかけた自分が恥ずかしくなって