Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「…頭とか打ってない? どこか極めて痛い所はある?」
「だ、大丈夫。頭は打ってない。背中と足首が少し痛いかな」
「……そっか、良かった。 教えてくれてありがとう。
先生を呼んでくるように伝えたから、もうすぐ助けが来ると思う。 体支えるから僕に寄りかかって」
そう言って体が冷えないよう自分の上着を私にかけ
彼の座る足の間にお姫様抱っこのような形で座らされ
胸に寄り掛かる様にして腕で背中を支えてくれた。
「理斗、ありがとう…でも上着脱いで寒くない?」
「大丈夫。 暑くて腰に巻いてたぐらいだしね。
それより瑠花のが心配。 見えない所も怪我してる可能性あるから、今は喋らないで僕に寄りかかってて」
そっと体を抱き寄せ、安心させる様に穏やかな声で言う。