Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
このままでは埒が明かないので、 愛想笑いがちに私へ投げられた質問だけ答えていく。
そして相も変わらず無視する彼に、それでも絶えず質問をする女子たちの健気な事よ……
「珀真くん!彼女いますか?!」
「珀真くんの好きなタイプは!?」
「珀真くん連絡先教えて!」
彼女たちのメンタルの強さに敬服していると……
突っ伏していた彼がふと顔を上げこちらを向いた。
「そうだよ、瑠花、連絡先交換しよ」
「…」
「…」
辺りが静まり、みんなぽかんとしている。
……ん?? どさくさに紛れて何か聞こえたぞ。
いやいや…そんなまさかね……。
今この流れで無いよね。 と思いスルーしようとした⎯⎯。
「ねぇ、瑠花聞いてる? 交換しよ?」
そう言って私の顔の前にずいと顔を寄せてきた。