Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
⎯⎯⎯地面に横たわる彼女の容態を確認した後
背中に手を添え、冷たい地面からそっと起こしてあげると
その小さな体が小刻みに震えていた。
……怖かっただろうに。
あの中でよく冷静に対応出来たものだ…本当にすごい。
彼女を褒めちぎってやりたい。
が、とりあえずは彼女を安心させてあげないと…
彼女の体が冷えないように自分のジャージをかけ
僕の胸に寄りかからせ背中を支えてあげると、
彼女は少しだけ落ち着いたようで震えが止まった。
しばらくすると、彼女が俯いて小さく鼻をすすったが
今は気づかないふりをした⎯⎯⎯。
そして顔を上げた時
彼女の潤んだ目がとても扇情的で少しドキッとした……
ってこんな時に何を考えてるんだ。
人知れず心の中で頭を振る。