Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「理斗、 心配かけてごめんね… 助けてくれて本当にありがとう。 理斗のおかげですごく安心できた」
そうにこっと微笑むと⎯⎯
彼の瞳が切なそうに揺れ、泣きそうにくしゃっと顔を歪めた。
「私はこうして無事だよ。ね?……だから、もうそんな悲しそうな顔をしないで? 」
そう言うと、泣くのを我慢したような表情をする理斗に胸がギュッと締めつけられる。
理斗は俯いて息を吐き出し、深く吸った後
ベッドのより私の近くに座って私の両手を握り
重く閉ざした口をようやく開いた⎯⎯⎯。
「実は僕、今日一日川路の様子がおかしい事に気づいてたんだ。 瑠花にあまり良くない視線を向けてることにも」
ゆっくり話し始める彼に「うん」と相槌を打ちながら、
不安そうな彼を宥めるように両手を握り返す。
すると彼は堰が決壊するように⎯⎯⎯