Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
するとガバッと優しい力で強く彼に抱きしめられ、
溢れ出たかのように⎯⎯⎯
「好き。……瑠花のことが好き」
弱く優しい声でそう吐露した。
⎯⎯⎯ドクンドクンと鼓動が早まる。
今まで彼の行動から好意を感じることはあれど、
私はどこかで恋愛感情ではないと否定していた。
それが今彼の言葉によって肯定されたのだ。
理斗の腕の中で固まっていると…
彼は体を少し離して私の肩に両手をのせたまま
潤んだ夜空色の瞳で私を見つめながら言う。
「もう僕のいない所でこんな目にあって欲しくない。
瑠花の隣で瑠花を、笑顔を⎯⎯堂々と当たり前に守れる権利が欲しい。……だから、僕と付き合ってほしい」
そう切に伝えられてしまったら…
その気持ちに応えたくなってしまうじゃん……