Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
……全然、聞き間違いじゃなかったよ!!
この状況で!? この人は正気!?
その、いきなり方向転換してくるやつやめてくれません!?
周りのみんなも驚いて固まっちゃってるよ!
「ええっと…? それはいいんだけど、さ…。ほら、みんなの質問に答えないの、かな?」
「? だって興味無いし。……あのさ、もう話しかけてこないでくれる?顔で寄ってくる人に興味ないんだよね。というかウザイ」
と急に冷たく言い放つ彼に、女子たちが少し脅えたかと思えば、途端に鋭い視線が私へと向けられた。
うっ、えぇ……そんな風に私を見られても…。
理斗くん…ちょっと、キャラどうしちゃったの〜。
そんなドライな感じだったの?
私はひやひやした気持ちで、背中に冷や汗を流し顔を青くさせる。
「あ、それと、そうやって醜い感情で睨んだり、嫌がらせとかしだすやつはもっと最悪だよね」
女子たちの喉がひゅっと鳴ったと共に、その場の温度が一気にマイナスになった気がする。
私を睨んでいた子達は気まづそうに目を逸らしている。