Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

そして宿舎の裏手まで来た所で彼女が腰を下ろした。



こんな所にベンチがあったのか……


なんて思いながら彼女に見惚れていたせいで、

足元の小枝を踏んでしまったので

何事も無かったかのように彼女の方へ歩いていく。




彼女と星を見て、先程のジンクスとやらを思い出した。


夜空を見上げる彼女の横顔を見つめ考える⎯⎯⎯


彼女は知っているのだろうか


僕が "明日の夜、一緒に星を見よう" と誘ったらどう思うだろうか



彼女と何としても結ばれたい僕は、思い切って誘ってみることにした。



「瑠花。 明日夜のキャンプファイヤーの時、 またここで僕と星見ない?」



すると彼女は目を見開いてこちらを見つめ、少し困惑した様子で



「わ、私とでいいの?せっかくの自由時間なのに」
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