Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
そう言うと理斗は、無表情で興味なさげだが、どこか不服と言いたげにムッとしている。
「それで、連絡先交換してくれるの?くれないの?」
「あぁ、いいよ! ど、どうぞ…」
QRコードを差し出す⎯⎯⎯。
とほほ…スルーですか。まぁいいですが。
嫌がらせとかされないといいなぁ…と思いながら交換する。
「ん、登録できた。ありがとう。何かあったらすぐ連絡して」
そう言って少し嬉しそうな表情を浮べる理斗を見たら、それ以上何も言えなくなってしまった。
なんか…さっきのを見た後だと、自分だけ違う対応に勘違いしそうになるよ…
⎯⎯⎯少しだけ早まった鼓動には気づかず
先が思いやられる気持ちに遠い目をしながら、明日へ思いをはせる瑠花であった。