Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜


⎯⎯⎯終業式の日、放課後


私は今、 理斗によってあまり使われていない準備室 (もとい倉庫部屋) に監禁されている。


……理斗と共に。



使わなくなった道具を運ぶよう上原先生にお願いされ、彼とやってきたところ…


彼に鍵を閉められ、この状況に至ったという経緯にございます。


(まぁ内鍵だから逃げようと思えば逃げれるんだけどね)



……いやー、しっかし、意外と清掃されてるようで!

そんなにホコリ被った部屋じゃなくてよかった!



なんて現実逃避を少々しつつ、

少し古めのソファーがあったので一旦そこに腰をかける。



……とりあえず、どういう了見か聞かなくてはね?




「理斗くん、今度はどうしたのかな?なんで鍵閉めたのかな?」



ニコリと圧をかけるように笑って言うと……


彼は何故か犬がしっぽを振るが如くランランとして

隣に腰をかけ、だらんと私に寄りかかりだんまりだ。

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