Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
少し苦しくて甘いその口付けで
ぶわっと体から熱が溢れる感覚が何故か気持ち良くて
気づけば自分からも口唇を重ねていた。
すると理斗が一瞬ビクッとして固まってしまったので、
薄く瞼を上げて見ると…
彼は驚いたように目を見開き
その瞳がだんだんとろりと色濃く染まっていった⎯⎯⎯。
口唇が離され一抹の寂しさを感じていると
彼は惚けるように私を見つめた後、フワッと笑った。
「瑠花、可愛い……嬉しい。好き」
そして最後に3回だけ優しく重ね、
私をソファーから起こしぎゅっと抱きしめた。
「はぁ〜、危なかった…。理性が切れるとこだった」
なんて耳元でため息をつくのでくすぐったくて
「んっ…」と鼻にかかった声をもらしてしまった。
するとガバッと体を急に離したかと思えば、
びっくりしたらしき理斗の顔が少しだけ赤みを帯びた。