Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
その反応に私の理性が戻り、恥ずかしくなって目を逸らす。
「ご、ごめん。 その、くすぐったくて変な声出ちゃった…」
『はぁ〜、これは無意識。 落ち着け…』
顔を片手で覆いながらボソッと何か呟いた後
「瑠花、 今日このままうち来て」
急に顔色が戻りスンとした彼が、有無を言わせない目で言う。
まぁ、耳は赤いままなんだけど…。
そして返答する間も無く彼に手を捕まれ、
引きずられるようにして足早に学校を後にしたのだった。
理斗宅に着いた瞬間⎯⎯⎯
されるがままになっていた私は
今更、とんでもないことになった事に気づくも後の祭りであった。