Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
◇◆◇



「瑠花、夏休みの間ここに住んで、僕から離れないで?」



まるで絶対に逃がさないというように

つかんでいる手を離さず、 射抜くような目で見つめられ息を呑む。



「ッ…! いや何故!? 生活費の問題があるし無理だよ!」


「生活費は大丈夫。夏休み中ずっと隣に居てくれればいい。 僕、瑠花が好きすぎてもう離せない」



……そっそんな、当たり前のように言わないでよ。


彼の潤んだ瞳 (多分、故意に潤ませた) で訴えかけられ、

心臓がおかしなほど鳴りだし顔を伏せる。



「いやでも、それはさすがに申し訳ないっていうか…ほら、私バイトあるし?」


丁重にお断りしようとしたら、彼がずいと顔を覗いてきた。

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