Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

黙って見つめていると

彼は片手だけ外して私の頬を優しく撫でる。



「ねぇ、瑠花。もっと深いのしてもいい?」



……ドクンっと心臓が大きく跳ねる。



「えっ……ふ、深いのって?」


「教えてあげるよ。…口、あけて?」




そう言うと理斗は、私の顔を囲い込むように腕を置き


頬を撫でてた方の手で私の(おとがい)をつかみ上を向かせた。



これから何をされるのかわかってるのに。

なぜ言われるがまま開けてしまったのだろう……

もしかしてわたし、 期待してるの……?



「あ…」


「えらいね。僕とのキスしっかり覚えるんだよ」



そう言って再び重ねられたそれは⎯⎯⎯

いつもと違い、逸るように噛み付く口付けだった。



気づけば私の顎にあった手は頭に沿わされ


髪がぐしゃっとなるほど強く私の頭を固定していた。

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