Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「も、もう! こんなキスしちゃダメ」
「どうして?嫌だった?」
分かりやすくシュンとした理斗に、引き下がりそうになったが⎯⎯ここは負けたらダメだ!!
「い、嫌じゃない、って言うのも変だけど…
このままじゃこの状況に胡座をかいてしまいそうで。
理斗には不誠実になりたくない。……こういうのは相応しい関係になってからしたい…」
そう言うと彼は私の体をそっとベッドから起こし
私の両手を握りながら真剣な顔をして言う。
「ごめんね。 嫉妬にかられて迫っちゃって。 瑠花の気持ちはわかった。……それってさ… 僕のこと、 付き合うこと真剣に考えてくれてるって思っていいの?」
少し怯えたような顔で伺う彼に
今の、私の精一杯の気持ちで⎯⎯⎯
しっかり目を見て 「うん」 と深く頷くと、
彼は私をギュッと抱きしめた。