Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
序章ではない ◆
◆理斗side
僕はこの夏、瑠花との距離を縮めると決めていた。
彼女は例え僕を好きになろうとも
そう簡単に僕へ飛び込んで来てくれないことが分かっていたからだ。
ならば強制的に、僕のことを考えざる負えない状況に置いてしまえばいい。
そう、だから夏休みだけ⎯⎯⎯
同棲という形で瑠花をプチ軟禁させてもらった。
……正直、最高の毎日だ。
寝床が別だったのは残念だけど。
毎朝瑠花の顔を眺められて
なかなか起きない彼女の耳元で愛をささやくとすぐ起きてくれる。
……あぁ、もちろん、目覚ましは止めさせていただいてるよ?
僕の声で起きて欲しいからね。
その反応が可愛くて、朝から体が火照りそうになるのを抑えるのが大変だった。
控えめに言っても楽しすぎる毎日だ。
だからちょっと油断してしまった⎯⎯⎯