Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
閑話 深淵 -理斗side-

本当に望むもの

〈閑話〉

◆理斗side



瑠花がこの重い感情を知ったらどうなるだろうか。



⎯ 重さに引いて逃げる?


⎯ 仕方がないながらに僕のそばに居てくれる?


⎯ それとも、歓喜して僕に飛び込んでくれる?



………3つ目だと僕は嬉しいな。




当初は純粋たる 『好き』『助けたい』『そばに居たい』
だった気持ちも、


今や 『僕だけを見て』『一時(ひととき)も離れたくない』
『瑠花と一つになりたい』



⎯⎯なんて執着の類いに変化を遂げている。



もうこれは"依存だ"と言ってもいいだろう。


それでも僕は彼女を手放しはしない。


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