Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
申し訳なくも私の未使用タオルで蓮くんの頭を拭く。
蓮くんはぼーとしていたのか、 はっとすると直ぐ顔を真っ赤にした。
「ごご、ごめん!大丈夫? 本当に風邪ひいちゃったかも…」
と全力で謝りながらわしゃわしゃと髪を拭くと…
その手を蓮くんにつかまれた。
「大丈夫だから! それよりも自分拭いて!」
どこか焦ったようにバッグからカーディガンを取りだすと、それを私に羽織らせた。
「れ、蓮くん!? 大丈夫だよ? カーディガン濡れちゃうよ!」
「いや着てて!? 俺の精神衛生の為にも!」
意味がわからなくて首をかしげつつ、遠慮しようとすると
「でm 「いいから!風邪引かれたくないし!」
と食い気味に顔を赤くしたまま宣われ
何も言えなくなりそのまま借りることにした。