Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「あ、ありがとう。 濡れちゃってごめんね…」
「大丈夫大丈夫、お互い様、ね?」
蓮くんにありがとうと言おうとしたら⎯⎯⎯
「くしゅっ!んぁ…」
「ほら見ぃ、くしゃみしてるじゃん」
「す゛み゛ま゛せ゛ん」
私は鼻をすすりながらシュンとした。
「俺ん家ここから近いんだけど、 瑠花ちゃんそれじゃあ電車乗れないでしょ? ……ていうか
そのまま帰ったら絶対風邪ひくから、雨落ち着くまで制服乾かしついでに雨宿りしていって」
「…いやいや!さすがに申し訳ないよ!
蓮くん濡れさせちゃった上、お家にお邪魔するのは…」
「だーめ。今日は強引でも連行します、 さっいこー!」
とコンビニで買った傘一つで相傘をして
蓮くんに腕を引かれて家に連れていかれたのであった。