Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
そんな私に決断を下させるべく⎯⎯⎯
「あ、そうだ! 林間学校の時に言ったじゃん?
『瑠花ちゃんの手料理が食べたい』ってやつ。
あれをこの間のお礼として実行すると思って! それならいいでしょ?」
と仰せられました。
……確かにそんなこと言われたなぁ。
申し訳ないけど今日は彼の気遣いに感謝しよう。
「わ、わかった…なんか気を使って貰ってありがとう」
「んー?俺が食べたかっただけだよー?」
と笑顔で言う蓮くん……つくづく優しい。
頑張って美味しいのを作ってあげよう。
⎯⎯⎯作ったのは焦がし醤油チャーハン。
上手く作るのは難しいけど、材料が何を入れても大体間違いがないのでチャーハンにした。
今日は気合いもあってか割といいできのはず……
目の前で食べる彼は一口食べると
一瞬、目を見開いて固まり
十分咀嚼したあとパクパクと食べ始めた。