Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

Another はじまりの日 ◆

◆理斗side



⎯⎯⎯あぁ、やっとだ。

   やっと彼女に近づける⎯⎯⎯。



教室に早めに来たのは正解だったな。

隣の席が空いていて良かった。


迷わず彼女の隣につき、外を眺める彼女を少しだけ眺めさせてもらい、


声をかけるとビクッと肩を揺らして⎯⎯⎯



長くて艶のある黒髪をなびかせながら振り返り

長いまつ毛をぱちぱちと瞬かせ

ぱっちり二重で凛とした目をまん丸と大きくして

瞳が光を帯び、その中に僕を収めた



その光景がスローモーションに見える。


陶器のように美しい雪肌に儚く輝く藤色の瞳。


それが、瞬きを忘れそうになる程綺麗で…目が合った瞬間息を呑んだ。



やっと彼女の視界に入れた感動に心が震える⎯⎯。
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