Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

「でも瑠花ちゃんと出会って、俺の周りにいるような子ばかりじゃないんだって知った。……瑠花ちゃんを見てるうちに、優しさの中に隠れた孤独を、 俺が埋めてあげたいって思うようになったんだ」


顔を上げて私を見つめ、今度は優しく穏やかな顔をした。


「俺こんなどうしようもないやつだけど……
人を好きになったのは瑠花ちゃんが初めてだよ」


と今まで見た事のない自然な微笑みを浮かべて言った。

そして真剣な顔になり⎯⎯⎯



「うん、今口に出して凄くしっくりきた。
瑠花ちゃん…好きだよ」



彼の告白に驚くと同時に

理斗に告白されたことも思い出してしまい、

胸がきゅぅっと苦しくなった。



……どうしてもっと早く気づけなかったんだろう。

思い返せば、彼の気持ちを汲み取れる行動があったじゃないか。


それなのに……

< 221 / 326 >

この作品をシェア

pagetop