Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「気持ち、伝えてくれてありがとう。
私、応えられない…付き合うっていうのが怖いの。
でも、それだけじゃなくて……自分の中に大切で、守ってあげたいって思う人がいて、 蓮くんのことも大切だけど、それは親愛の方なの。 だから、ごめんなさい」
彼の目を真っ直ぐに見つめて言う。
私が泣くべきじゃないのに
ついに目に溜まった悲しみ達が溢れ出した。
蓮くんは涙を拭う私の両手をつかみ
「そんなに擦らないで、 目が赤くなっちゃうよ」
と眉尻を下げ悲しそうに笑った。
……あぁ、 そんな顔をさせたくなかった。
蓮くん、本当にごめんなさい。
彼は人差し指でそっと私の涙をすくってくれた。
「真摯に答えてくれてありがとう。そんな気はしてたよ。
……その相手は理斗くん、でしょ?」
黙っているのは不公平だと思い、「うん」 と頷く。