Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

「そっか……もう告白はされた？」


なぜ知っているのかと驚きながらも再び頷く。


「そう…まぁ、あいつが瑠花ちゃんを好きなんて……
周りはみんな知ってるだろうけどね」


ふっと笑いながら言う彼に私は何も言えず。



少しの静寂が流れ⎯⎯⎯また彼が話し出した。



「あいつは瑠花ちゃんのことをよく見てるし、ピンチには駆けつけるし……正直悔しいけどかっこいいよ。
でも、俺もあいつに負けないぐらい、瑠花ちゃんのことが好きだよ」



前までの私だったら、ここで断ってお終いであっただろう。


でも蓮くんと過ごした時間で

彼がどれだけ優しくて、人を見ているのかよく知った。


だから、そんな彼の真っ直ぐな想いに

私も誠実に返したい⎯⎯⎯。



「ありがとう。 そんな好きになってもらえて嬉しい。
でも私、その"好き"って感情が信じれなくて……

一度人の温もりを知ると、それが無くなった時弱くなっちゃうでしょ？ 私は本当の意味で好かれる事に耐性がないから、もし離れて行かれたらダメになってしまう。

だから、不確定な感情を信じず一人でいることで予防線を張ってるの」