Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

……確信犯でしたか。


何も言えなくなり俯くと

頭にポンッと手を乗せて少しの間撫でられた⎯⎯⎯。




「よしっ、 雨もう上がったみたいだから家まで送るよ」


断るも押し切られ

恐れ多くも送ってもらうことになった。



⎯⎯⎯そして別れ際に


「今日はありがとう。 俺がいること忘れないでね。
……あと、まだ理斗くんと付き合ってる訳じゃないなら、
俺は諦めないからね? 嫌われない程度にはこれからも関わるからよろしくっ」


と言われて私が顔を再度赤くしたのに満足したのか…


軽く頭を撫でたあと

私の言葉を待たずに手をヒラヒラ振って帰っていった。



そうして帰宅した私は、


蓮くんの言った言葉たちが頭を駆け巡ったせいで


言わずもがな眠れない夜を過ごしたのであった。




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