Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

あまり幸せな空間に酔ってしまい

……気づいたら気持ちが口を出ていた。


もたれかかった所から彼女の早くなった鼓動が聞こえ、気持ちが溢れて止まらなかった。



「瑠花ちゃん、 本当に俺と付き合ってくれない?」



今度は流れやうっかりじゃない。

もう口にせずにはいられなかったのだ。


その言葉に彼女は数秒固まった後

ほんのり頬を赤くし目を潤ませ俯いてしまった。


⎯⎯⎯その姿が酷く愛おしい。



けれど彼女は簡単には応えてくれないだろう。

だから、 俺の情けない部分を見せよう。


そうして少しでも心を開いてくれたら嬉しいな…

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