Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
⎯⎯⎯女子が理斗に抱きついていた。
そして…
「ねぇ、私が琴瀬さんの代わりになるよ?」 ⎯⎯と。
何を言っているの?
私は私、 貴方は貴方でしょ?
私の代わりって……
そう思ったところで激しく心臓が痛む。
あまりの痛さに胸を押さえ、よろけてしまい
半開きの扉に手をついたことで音がすると
⎯⎯⎯ 2人が振り返った。
理斗は酷く驚いた様子で、女子は笑っている。
その瞬間⎯⎯⎯
一気に色んなモノが押し寄せ
全てが腑に落ち、 見ていられなくて俯く。
……あぁ、告白か。
きっと、さっきの女の子も。
それでもって、理斗は普段ならすぐに振り払う女子を。
そこの彼女は、すぐに振り払うことをしなかった⎯⎯⎯。