Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
「今更そんなの、どうでもいいよ。
離れたんだからそのままでいてよ。ここ最近通りに。
これ以上振り回さないで。…私は一人が一番気楽なの」
そう言い放つ私に
理斗は激しく動揺した素振りを一瞬見せたあと
私の腕を引いて抱き寄せ
とても強く、息が苦しくなるほど抱き締めて言った。
「ダメっ、嫌だっ…一人になんてしてやらない!
あの時から決めてるんだ! 君は知らないだろうけど。
僕はずっとっ…ずっと前から、瑠花を見てきたんだ!
やっと近づけたのに…それなのに!手放すなんて嫌だ!!」
彼の初めて聞く激情を顕にした声に
底にあった意識が一気に戻る⎯⎯⎯。
というより"少し前の心が戻った"が正しいだろうか。
とりあえず、苦しくて聞くこともままならないので
「離してっ、苦しくて…喋れない」