Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
◇◇◇



中間テストの結果が張り出された週の金曜日。


学年主任の呼び出しの後、職員室を出ると

そこには女子数名が待ち伏せしていた。



「話がある」 と言われ面倒で断るが食い下がられ

仕方なくついていくと、空き教室で告白されたのだ。



⎯⎯⎯最近僕の態度のせいで

瑠花との不仲説が流れている事は知っていた。



「じゃあどこが好きなのか言ってみてよ」


「え、えっと…顔はもちろん好きなんだけど!
その、珀真くんの琴瀬さんに向ける優しそうな目とか、
一途に思い続けてる所がいいなって…」


「そう。 じゃあ僕が瑠花を好きな事も知ってるよね?」


「そ、それは……知ってます」

「じゃ、そういう事だから、もういい?」

「で、でも! 最近は仲良くないって、聞いたし…」



……"隣の芝は青く見える"ね。 やっぱな。
< 252 / 326 >

この作品をシェア

pagetop