Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
女は、傷ついたような顔をしたあと悔しそうに顔を歪め、最後の一言で顔を真っ青にした。
ざまぁみろ。
このまま一生視界から消えてくれ。
刺すように吐き捨て、急いで瑠花を追いかけた⎯⎯⎯。
しかし、教室はとっくにもぬけの殻…靴箱にも靴はない。
もう帰ったのかと彼女の家まで行ってみたり
電話をかけてみても当然、応答無し。
まずいっ……!
このままじゃあの頃の彼女に戻ってしまう…
せっかく心を動かし始めてくれてたのに。
こんな風に "離れる僕" を演出したかった訳じゃない。
……くそっ、あの女が余計なことをしなければっ!
⎯⎯⎯後悔と絶望に押しつぶされそうになったその時
やっと思い出した。
もしかして、君はまたあそこに居るのか…?
そう思ったら居てもたってもいられなくなり
全速力であの公園に向かったのだった。