Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

⎯⎯⎯それから僕は

彼女を見かけると目で追うようになった。



彼女は全然、高嶺の花なんて高慢な態度ではなく


誰に対しても笑顔に親切でいて、


むしろ野花のように天真爛漫で……あ、いい意味でね。


それに、困ってる人を見つけると必ず助けている事に

純粋に凄いなって憧れるぐらいだった。



本当、 聞いてた印象とだいぶ違う⎯⎯⎯。



そうなると"触れざる高嶺の花"…?



それもなぜあんなマイナスな感じに揶揄されているのか

不思議に思い彼女を観察するようになった。




そうして分かったのは……



彼女は誰にでも親切に接してはいるけど


その実は、いつも一歩引いた所で深く関わろうとせず


グループ授業にいるのに一人で行動していた。



⎯⎯⎯僕と同じだ。


そう彼女にシンパシーを感じたのだ。


< 267 / 326 >

この作品をシェア

pagetop