Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
⎯⎯⎯それから僕は
彼女を見かけると目で追うようになった。
彼女は全然、高嶺の花なんて高慢な態度ではなく
誰に対しても笑顔に親切でいて、
むしろ野花のように天真爛漫で……あ、いい意味でね。
それに、困ってる人を見つけると必ず助けている事に
純粋に凄いなって憧れるぐらいだった。
本当、 聞いてた印象とだいぶ違う⎯⎯⎯。
そうなると"触れざる高嶺の花"…?
それもなぜあんなマイナスな感じに揶揄されているのか
不思議に思い彼女を観察するようになった。
そうして分かったのは……
彼女は誰にでも親切に接してはいるけど
その実は、いつも一歩引いた所で深く関わろうとせず
グループ授業にいるのに一人で行動していた。
⎯⎯⎯僕と同じだ。
そう彼女にシンパシーを感じたのだ。