Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
それからの行動は早かった。
父の宛から探偵を使って瑠花を調べ、 家庭状況が著しく悪いことを知った。
それも僕ととても似た境遇。
⎯⎯⎯この時僕の世界に色がついた。
僕たちは二人で一つなんだ。
これは運命なんだ。 ……と
今まで何にも興味が持てず
どこか欠けていた物が、ピッタリとはまった感覚がした。
そのひどく心満たされる感覚と同時に⎯⎯⎯
彼女を早く僕のものにしなきゃ。
二人でいなきゃ失ってしまう。
彼女と僕の二人の世界を作りたい。
……なんて、また新たな渇望が生まれた。
もう既に狂っていたのかもしれないな。
だから、僕は彼女の志望校を、
本命、併願、全て同じ所を受け彼女の受かった高校に進学した。
そして、あの出会いを迎えたのだ⎯⎯⎯。