Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

通じ合う

◇瑠花side



そんな前から知られてたなんて⎯⎯⎯

よく考えればそれもそのはずだ。



初対面から理斗は

私にだけは話しかけ、色んな表情を見せていた。

本当にあれがお互いの初対面だったのなら……


理斗にすればありえない話である。



これまでの行動理由が分かり、スッキリしていると

急に理斗の顔が近づいてきた。



「ねぇ、瑠花」


「な、何?」



嫌な予感がして恐る恐る聞くと…彼は怪しげな笑みで



「僕があの女に抱きつかれた時、泣いてたよね?
……ヤキモチ、妬いてくれたの?」



「ッ! い、いやっ、あれは、その……
理斗が離れちゃうと思ってショックで…」

「じゃあどうしてショックだったの?」


と食い気味に迫られる。



⎯⎯⎯どうして……?


理斗も離れていってしまうんだって、


その子が彼女になるんだって、


あぁ、私は失恋したんだっt…… !


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