Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜


これはデジャブ。

いや、紛うことなく実体験済み。

もうこの後の展開が分かる。


でもあの射抜くように鋭く光る瞳で見つめられると

途端に動けなくなるのだ。



「僕のことがほしいって分かるまで、キスしてあげるから。 早く降参すれば?」



そして、いきなり激しい口付けが落ちてきた⎯⎯⎯


最初から噛み付くように何度も何度も。



苦しくなって口を薄く開けてしまうと

そこをこじ開けるように彼の熱が入ってきて…


反射で目を開けると甘く蕩けた瞳と目が合い

その色気と満遍なく回る熱にのぼせ、目がぼーっとした。



彼に与えられる甘い熱に触発され、自分からも絡める。


「ッ! る、か……?!」


「あ……んっ、り…とっ」


「ッ、 可愛すぎ…もっとしてあげる」



理斗は驚いて一瞬動作が止まったが

すぐ蕩けた顔になり、どんどん口付けを深くしていく。

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