Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
俯きがちに様子を伺うと理斗は目を見開いていた。
そして次の瞬間⎯⎯⎯
これまで見た事ないぐらいに、顔を真っ赤に染めた。
「り、りと?……顔赤いけど、大丈夫?」
「大丈夫な訳ないでしょ! なんてこと言うの……
もう!可愛すぎる!」
そう言ってぎゅうぎゅうに抱き締められた。
言葉を貰えないことに少し不安になって
「え、あっ、付き合ってるよ、ね……?」
モジモジしながら聞くと、また急に体を離され…
「当たり前でしょ!! 瑠花はもう僕のだし、僕は瑠花の。
だからもう僕以外見ちゃダメだよ?」
「〜っ!? わわ、分かった! 理斗も……だよ?」
「……はぁ。好き、大好きっ、瑠花の全部僕の」
理斗は顔を紅くしたまま、
花が咲いたような柔らかい笑顔に。
私は湯気が出るほど顔が熱くなり、
彼の顔が見ていられず、彼の胸に顔を埋めたのであった。