Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
理斗の猛攻撃に見事撃ち落とされ⎯⎯⎯
私たちは無事(?)恋人同士となった。
今まで彼は自分の事をたくさん話し、私の信頼を得ようと真摯に向き合ってくれた。
なのに私だけ……まだ何も話せてない。
隠したままはさすがに誠意がない。
「理斗、私の話聞いてくれる? 私の、過去の話……いい話じゃないけど…」
勇気を振り絞ると
彼は心から嬉しいというように穏やかな笑顔で
「うん、聞くよ。……話してくれるの待ってた。
ゆっくりでいいから、聞かせて」
そう言って私を優しく包んでくれた。
すぐ離すと、真っ直ぐ私を見て……
いつものように両手をぎゅっと握った。
……ふふっ
理斗のこういう所、本当に好きだなぁ。
私も穏やかに微笑み、 ゆっくりと話し始める。