Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
◇◇



中学に上がると、ほとぼりも冷め

みんな普通に仲良くしてくれるようになった。



……あぁ、こんなにもどうでもいい事柄だったんだな。


そんな失望と安堵が同時に生まれ

私は全て忘れ、新たにやり直すことにした。




それでもやっぱり変わらないこともあって……


家庭は未だ別居状態。

父は養育費を払うことを約束され、母は働きに出て

私は、家で一人となった。



小学生から何かと敵視してきた女子は、事ある毎に私の気になる人を聞いてきて


私は一度裏切られても、期待する気持ちが捨てきれず信じて打ち明けると…


「私、あいつと仲良いけど妬かないでね?」



なんて言った数日後、誰にも言わないでと言ったのにクラス中にバラされていた。


終いには、彼女はその人と付き合っていたのである。

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