Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
なんと彼は⎯⎯⎯
『嫌いじゃないし、すぐ付き合ってくれそうだから付き合った』……らしい。
彼が友達に話しているのを聞いてしまったのだ。
そして追い打ちをかける様に母の当たりが強くなり、
私のいない所で
『あの子さえ……ければ』⎯⎯なんて
途中聞こえずとも何が言いたいのか分かる言葉をこぼす母。
きっと、母も余裕がなかったのだろう。
⎯⎯⎯その日から私は絶望に満たされ
誰のことももう信じないし、 誰とも深く関わらない。
人は離れていくもの。
私を本当の意味で好きになってくれる人はいない。
この先私は一生独りなんだ⎯⎯⎯。
そうして、私の世界から色が消えていった。
あの公園はそんな時に見つけた、
私を唯一現実から切り離してくれる憩いの場であった。