Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜


「ここが僕の家。 さ、入って入って〜」


「お、お邪魔します。⎯⎯ッ!!
わぁ…玄関広い! ほ、本当にマンション?」



あまりの広さに思わず、口を開いたまま感嘆の溜息をこぼす。

その反応が面白かったのか理斗が "ふっ" と軽く笑った。



「マンションだよ。 ここワンフロアに部屋数少ない代わりに一部屋が広いんだよね」


「な、なるほど…総じてお金持ちということですね」


「そういうこと」


イタズラっぽい笑みで理斗がいうので



「て、否定せんのかーい!」


なんて流れで私がツッコむと⎯⎯

今度こそ可笑しいというように吹き出し、笑い出したのでペシッと軽く肩を叩いてやった。



その雰囲気にやっと緊張が少し解れたのであった。
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